左肘の手術から完全復帰を目指すソフトバンク和田毅投手(36)が19日、実戦復帰2戦目となるウエスタン・リーグ中日戦(タマホームスタジアム筑後)で4回2/3、79球を挙げ1軍昇格へ最終調整を終えた。

 「自分の準備としては(1軍に)行けるかな、と。後は上(首脳陣)の判断になると思う」と話した。

 立ち上がりこそ3連打を浴びるなど2失点。2イニング目も同じく3連打で1失点。「全然力が入らなくて投げ方がわからなかった」と苦笑いを浮かべたが、そこは通算124勝のベテラン左腕。2回、2死目の渡辺を中飛で打ち取ると、マウンド上で「そうか。そうだった」と腕の振りを再確認。本来の軌道を思い出した。3回以降は別人。降板する5回途中まで7三振を奪った。「3回くらいから、これだ、という感じになった。(立ち上がりは)緊張なのか、結果出さないといけない、とかあったんでしょうね」。予定の80球を前に79球目で渡辺を140キロの直球で見逃し三振に切った。厳しいV戦線へ向け、エース左腕の戦列復帰の準備は整った。