札幌6大学野球の秋季1部リーグが、明日23日、札幌円山球場で開幕する。春季リーグで優勝し、全日本大学野球選手権で北海道勢43年ぶり、自校初の4強入りした東海大北海道は、大河内航外野手(3年=東海大四)が新主将に就任。「日本一」を目標に掲げ、まずは16年春からの4季連続優勝を目指す。

 「圧倒的に勝つ」。新体制発足後に大河内らが決めたスローガンだ。リーグ戦3連覇、選手権4強のおごりからではない。大河内は「春は7勝3敗でぎりぎり全国にいき、波に乗って4強になったが、今度は追われる身。同じままやっていると、北海道でも勝てない」という。高橋葉一監督(51)も「本物かどうかがこの秋、問われる」と気を引き締める。

 学年のリーダーは務めていたが主将は小学生以来という。中西郁人前主将(4年)は「若いチームだし、キャラが濃いやつばかり。まとめるのは大変だぞ」と言われた。それでも「我(が)が強い選手も多いけど、代が変わってしっかりしてきた」と大河内。率先して、チーム方針の全力疾走や清掃を徹底。普段の生活から「隙を見せない」姿勢を示し、チームをまとめてきた。

 失策絡みのスミ1負けで決勝の舞台に立てなかった悔しさ。ミーティングでは常に選手権での敗戦の悔しさを忘れるなと繰り返す。大河内は「1度だけならまぐれといわれる。まずリーグを制覇して、神宮で日本一を目指したい」と意気込んだ。【浅水友輝】