広島丸佳浩外野手(28)が8回に1点差に詰め寄る21号3ランを放った。4番鈴木が離脱する中、打線をけん引。1週間ぶりの1発で打点をリーグ3位の81打点とした。連勝は止まったが、2位阪神が敗れたため、マジックは19に減った。本拠地と違い、苦戦が予想される来週の敵地6連戦を前に重たい空気をバットで振り払った。
あと1歩まで中日を追い詰めた。4点ビハインドで迎えた終盤8回。2死一、二塁から、丸が中日のセットアッパー谷元の浮いた真っすぐをたたいて右翼席まで運んだ。「いつもと一緒。どんな状況でも集中力を持って行けている」。自身の21号3ランだけでなく、丸は打線の粘り強さにも手応えを感じた。
先発岡田が1回にいきなり4点を失った。連勝のいい流れが途切れる滑り出し。それでも2回にエルドレッドが中日先発小笠原から2ランを放ち2点差。岡田が4回に再び2点を失い、2度も4点差に広げられながら、8回に1点差まで追い上げた。9回も無死一塁を作り、バント失敗による併殺で2死となっても、安部が二塁内野安打を放った。32度の逆転勝利を記録する打線は最後まで諦めなかった。
4番鈴木の離脱で3番丸への期待と負担が増す中、その存在感は際立っている。中日3連戦は12打数5安打と好調を維持。1週間ぶりの1発で147本とした安打数も、91得点もリーグトップを誇る。81打点は、DeNA筒香を抜いてリーグ3位に浮上した。チャンスメークもでき、ポイントゲッターにもなれる3番の存在が鈴木不在の不安を消し、変わらぬ得点力を生んでいる。
丸を中心とした打線の踏ん張りもあり、緒方監督は「野手陣は今日も本当に最後の最後まで集中力を持って、あきらめずに戦ってくれた。中継ぎ陣も頑張ってくれた」と敗戦にも下を向かなかった。
連勝は止まったが、2位阪神が敗れたため優勝マジックは19に減った。明日29日からは東京遠征6連戦。今季本拠地の42勝17敗1分けに対し、敵地では29勝27敗3分けと苦しい戦いをしているが「残り試合も少ないので、1戦1戦戦っていくだけです」と指揮官。これまでと変わらぬ一戦必勝の姿勢を強調した。【前原淳】



