「失点」をもぎ取った。日本ハム大田が4回、楽天アマダーのホームラン性の打球を、フェンス手前でジャンピングキャッチした。「守備はひとつひとつアウトを積み重ねていくしかないので」。勝敗を左右しかねないワンプレーを、涼しげな表情で振り返った。

 2回には、自身のフェンス手前への大飛球も、相手右翼のペゲーロに好捕されていた。やり返した形だが、「久々に強い打球を打てた」と手応えを得ていた。気を落とすことなく、守備の好プレーへとつなげていった。

 7回の守備でも、左中間への打球に、ダイビングキャッチを試みた。全身を打ち付け、鼻からは出血したが「大丈夫です。天然芝は思い切ってプレーできる」。この日は安打も、打点もなかった大田だが、紛れもなく4連勝の立役者のひとりだった。