日本プロ野球選手会は28日、巨人の山口俊投手が東京都内の病院で男性警備員を負傷させたなどとして今季終了までの出場停止と罰金、減俸を科されたことに対し、処分が重過ぎるとして巨人に再検討を求めるとともに、熊崎勝彦コミッショナーに適切な調査や裁定を要求したと発表した。

 選手会は、逮捕に至った事案ではないことや、被害者と示談が成立していることから、過去の例に照らしても総額1億円以上の罰金、減俸は不当に重いと主張。また、巨人が契約解除をちらつかせて入団時に結んだ複数年契約の見直しを迫り、数億円の金銭的なペナルティーを与えたとして、独占禁止法で禁止される優越的地位の乱用に当たると抗議している。

 熊崎コミッショナーは「意見が出たことは真摯(しんし)に受け止め、プロ野球実行委員会に報告する」と話した。