巨人田口がチームに5月26日以来、約3カ月ぶりの貯金1をもたらした。今季4度目の中5日での先発。「テンポと高さを意識した」と速いペースでアウトを重ね、7回4安打1失点。球団では87年桑田真澄以来となる22歳以下シーズンでの8連勝で12勝目(2敗)を挙げ、自身の貯金も10に到達。「貯金ができる投手がいい投手だと思っているけど、ここまでできるとは」と驚きつつ「チームが勝ったことが一番うれしい。いい流れができたかなと思う」と謙虚に語った。

 好結果には内容も伴う。チームが7勝と苦手にする首位広島から4勝。高橋監督も「きっちり自分の力をゲームで出せる。先発としてゲームを作ってくれている」と最敬礼した。3位DeNAとの差を2・5に縮め、今日から敵地での直接対決3連戦に臨む。指揮官は「当然、一気にいきたい」と力を込めた。

 ▼田口が6月17日ロッテ戦から8連勝。田口は今月14日で22歳。巨人投手の8連勝以上は15年に11連勝したマイコラス以来だが、22歳以下のシーズンに記録したのは19歳シーズンの87年に9連勝した桑田以来、30年ぶり。巨人の左腕では、21歳シーズンの51年にセ・リーグ記録の19連勝した松田に次ぐ年少8連勝だ。