阪神は金本知憲監督(49)の勝負手がはまり、4連勝で貯金を今季最多の16とした。

 ドラフト1位大山を4番起用。阪神では1965年のドラフト制後では初となるルーキー4番を決断すると、その大山が3回に先制打。1点を追う8回1死からも四球を選んで逆転劇に導いた。

 指揮官は大山4番については「そこ(新人4番)は片岡(打撃)コーチが勇気をもって来たから、こっちも勇気をもたないと。本来なら中谷4番もあったんだけど、大山の状態もいいし、そこで変に新人だからとか、いきなりとか、僕はそれはなかったですね」と振り返る。

 1点を追う8回は不振に苦しんでいた5番中谷をそのまま打席に向かわせると、結果は逆転2ラン。「あそこはちょっとね…確かに(代打も)チラつきましたけどね。今日の内容とメンタルではちょっと無理かな、というね。顔にはっきり出る子ですから。本人はおそらく『まぐれで打った』とコメントするんじゃないかと思いますけど、まぐれであろうが何だろうが、当たってあそこまで運べるというのが素晴らしい」。指揮官は最後、若虎の成長を最大限に褒めたたえた。