ロッテ英二投手コーチ(48)が4日、今季限りで退団することを明かした。チームは現在、借金36の最下位に沈む。既に、伊東監督が低迷の責任を取り、今季限りでの退団を表明。英二コーチは「12球団で一番防御率が悪い。監督がやりたい野球のための材料を提供できなかった」と、自らもけじめをつける。球団には伝えており、了承された。

 英二コーチは投手コーチを務めた韓国サムスン(10~12年)での手腕を買われ、15年からロッテで現職。先入観に縛られることなく、選手個々の特性や将来性まで見極めた指導を行ってきた。伊東監督の信頼は厚く、投手起用の全権を任されている。就任1年目から2年連続CS出場に貢献。だが、今季はリーグ唯一の防御率4点台(4・39)。故障者や不振の選手も相次ぎ、苦しんだ。「オープン戦は良かったが、そこから立て直せなかった。就任3年目で一番成績が悪い。これは、もう、ユニホームを脱がないといけない」と、自らの責任を強調した。

 今後は未定だが、「少しでも来年につながるものを残したい」と繰り返した。現在、先発ローテには二木、酒居、関谷ら若手を積極的に起用している。勝敗だけにこだわれば交代してもいい場面でも、あえて続投させ経験を積ませている。また、2軍で再調整中のドラフト1位佐々木も今月中に再昇格させ、1軍定着のきっかけをつかませるつもりだ。ロッテを離れる日まで、職責を全うする。