日本ハム大谷翔平投手(23)が今季終了後に右足首の手術を行うことが13日、分かった。今春ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)不参加の要因となった負傷箇所で、慢性的な痛みを抱えていた。現状でもプレーは可能だが、不安を取り除くことを決断したもよう。今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する意思も固めたことも分かり、万全のボディーで海を渡る。

 ◆大谷獲得資金の上限 昨年12月に締結された米大リーグの新労使協定で、海外選手獲得に伴う契約金制限の適用年齢が23歳未満から25歳未満に引き上げられた。25歳未満の選手との契約に使える金額は、契約金や年俸など込みで年間475万~575万ドルまで。ドラフトでの優遇度によって各球団は3つの金額のグループに分かれている。枠は上限金額の75%までトレードで増やすことができ、475万ドルの球団は最大830万ドル、575万ドルの球団は最大1010万ドルまで増額可能。ただし、前年度に枠を超過した球団はペナルティーとして1人に使える金額は上限30万ドル(約3300万円)に制限され、これに該当するドジャースやカブスなど11球団は金額面で不利となる。また、海外選手獲得は7月2日に解禁されており、すでに中南米などから選手を獲得している場合は、大谷に回せる金額がその分少なくなっている。大谷はマイナー契約からスタートする見込みで、メジャーに昇格しても最低保証の年俸55万ドル(約6050万円)程度になるとみられる。

 ◆ポスティングシステム プロ野球選手が海外フリーエージェント資格取得前に米球界に移籍できる制度。5月に米大リーグ機構(MLB)が日本野球機構(NPB)に改定を申し入れ、協議している。現行制度では日本球団が譲渡金を上限2000万ドル(約22億円)に設定し、支払う意思のある全ての大リーグ球団が選手と交渉できる。