ロッテの新監督の初陣が、11月の台湾代表との親善試合となることが17日、分かった。同1日からの千葉・鴨川での秋季キャンプを2クールほどで切り上げ、9日に台湾入り。10日から12日までの3日間、ラミゴ・モンキーズの本拠地である桃園国際野球場で台湾代表と計3試合を戦う。近く、正式発表される。

 台湾遠征は14年秋以来となる。台湾側の招待によるもので、当初は、3年前にも交流試合を行ったラミゴと戦う計画だった。最近になって、台湾側が代表との試合を希望してきた。11月16日から東京ドームで24歳以下による「アジアプロ野球チャンピオンシップ」が開催されるため、台湾代表にとって、ロッテとの試合は格好の強化試合となるからだ。ロッテ側も「若い選手にとって、国際試合は貴重な経験」(球団関係者)と快諾した。

 伊東監督が今季限りで退任するため、球団は新監督の選考を進めている。10月序盤の今季終了までには決める方針で、11月の台湾遠征には新監督も参加することになる。遠征自体は監督交代とは関係なく、前々から準備を進めてきた。ただ、結果的に新監督の就任後、最初の対外試合となる。しかも、対戦相手が1球団から代表クラスに格上げされた。日本球界でも注目されている強打者で、「大王」こと王柏融(ワン・ボーロン)は台湾代表入りが確実。新監督にとって、申し分ない初陣の相手となる。