今季限りでの現役を引退する阪神狩野恵輔外野手(34)が18日、西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。

 スーツ姿で会見に臨んだ狩野は「今はスッキリしている。決める前は葛藤もあったけど、決めてからは思い切って野球が出来ている」と爽やかに話した。ただ、今季務めた選手会長やチームメートのことに話が及ぶと堪えきれずに号泣。虎一筋17年の熱血漢は「支えられて17年間出来たのは誇り」と目頭を押さえた。

 狩野は群馬県出身。前橋工から捕手として00年ドラフト3位で阪神入団し、09年には主に捕手として自己最多の127試合に出場した。11年から外野手登録。腰を痛めて12年オフに育成契約となったが、13年シーズン中に再び支配下登録され、ここ数年は代打の切り札として勝負強い打撃を披露していた。今季は若手の台頭もあってここまで出場5試合にとどまっていた。