1992年バルセロナ五輪の野球日本代表監督を務めた山中正竹氏(70)の野球殿堂入りを祝う会が29日、和歌山市で開かれ、約150人が出席した。2020年東京五輪の野球日本代表強化本部の本部長に就任した山中氏は講演で「東京五輪は短期決戦の厳しい戦いになるが、野球の素晴らしさを世界に発信したい」と意気込みを語った。

 日本代表の稲葉篤紀監督(45)は法大監督時代の教え子で、監督就任を要請された稲葉氏が「プレッシャーですね…」とこぼし、山中氏が「プレッシャーは喜び。一緒に挑戦しようじゃないか」と言葉を掛けたというエピソードも披露した。

 山中氏は大分・佐伯鶴城高から法大に進み、東京六大学リーグで歴代最多の通算48勝を挙げた。バルセロナ五輪で銅メダルを獲得、16年に野球殿堂入りした。

 和歌山市は、かつて山中氏が選手、監督として在籍した住友金属の本拠地。