DeNAの「茨城の中田翔」こと細川成也外野手(19)が、プロ野球史上61人目となる初打席初本塁打を放った。

 5番右翼で先発し、プロ入り初出場。すると1回2死一、三塁で打席がまわると、直球をフルスイング。バックスクリーンに直撃させ推定飛距離132メートルの特大弾を放った。チームがクライマックスシリーズ出場を決め、消化試合でもらったチャンスを結果で応えた。

 細川はお立ち台で「本当に気持ちよかったです。とにかくフルスイングを心がけて、打席に立ちました。すごく緊張してやばかったですが、打席に入ってから平常心でできた。真っすぐを張って、それをとらえられたのはよかった」ファームでは114試合出場し10本塁打をマークしていた。アレックス・ラミレス監督(43)も「今まで、あれだけパワーのある日本人を見たことがない。将来的に40本は打てるポテンシャルを持っている」と太鼓判を押した。

 投げては初登板初先発の綾部翔投手(20)が5回4安打無失点でプロ初勝利を収めた。チェンジアップを効果的に使い、チャンスに結果で応えた。「ファンの方の声援が勇気になって、自信を持って投げられました。三浦(大輔)さんのように長く投げられる選手になりたい」。投打のヤングパワーで、勝利をもぎ取った。