阪神能見と岩貞がCS登板に向け、みやざきフェニックス・リーグの巨人戦で調整登板した。先発した能見は4回を投げ4安打2失点だったが、その2失点も味方の失策が絡んだもの。53球を投じて4奪三振無四球の安定感だった。「(CSへ)気持ちはこれからですね。あとは、しっかり調整していくだけ」。能見はDeNAを甲子園に迎えるCSファーストステージでの登板が濃厚となった。

 2番手で登板した岩貞は5回からの5イニングを4安打1失点に封じた。「それなりに真っすぐが走っていて、緩急をうまく使えたピッチングができた」と満足そうに語った。ただコントロールがばらつくシーンがあり「最終回だけちょっと荒れてしまったけど、しっかり修正できた」。岩貞もCSの先発候補に挙がっている。

 2人を見守った金村投手コーチは「ひと安心という感じです。能見は低めにボールを集めていたし、岩貞も修正できていた」とホッとした表情を浮かべた。2人は、登板後に帰阪。大一番へ準備を整える。【真柴健】