今季限りで引退する安藤優也投手(39)が現役ラスト登板を終えた。

 8回に登板すると先頭の石川に左翼へ本塁打を許した。続く野本を三ゴロに抑えたところで降板。ルーキーの才木浩人投手(18)に託した。当初は登板は1イニングと言われていたが「チームに迷惑かけられないし、ちょっと今日相談させてもらって『1人にさせてください』と」。最後までチームを一番に思った。

 現役最後のマウンドを降りる安藤には、球場全体から「安藤! 安藤!」と大きな安藤コールが送られた。試合後に行われた引退セレモニーにはたくさんのファンが残り、安藤のスピーチを見届けた。その声援に応えるかのように、場内一周では手を伸ばす1人1人のファンに丁寧に握手。「そうですね、本当に温かいファン、これが阪神ファンだと思うので、最後1人1人握手できる人に、感謝の気持ちを込めて握手しました」と15年間の感謝を込めた。

 これからCSへと向かうチームには「まだ日本一のチャンスはあるので。今年日本一になってくれたら現役中に日本一になれたと言えるので(笑)応援したいと思います」と笑顔でエールを送った。