異例の転身なるか-。今季途中から日本ハムで通訳を務めるラファエル・フェルナンデス氏(31)が11月15日に開催される12球団合同トライアウト(マツダスタジアム)に参加することが10日、分かった。同氏は09年育成ドラフト1位でヤクルトに入団し、11年に支配下登録された元プロ野球選手。12年にはプロ初勝利を挙げたが、13年オフに戦力外。現状は裏方として支える側になったが、NPB復帰の夢は、諦めていなかった。

 シーズン中は通訳の業務の合間に、ひそかにトレーニングを継続した。札幌ドームでも2度、ブルペン入り。決して満足な投球練習は出来ていないが、球速は138キロをマークするなど、潜在能力は秘めている。「球団からは練習の手伝いが終わったら、好きに自分の練習をしていいと言われています」と、日本ハムからもバックアップを受け、トライアウトへ向けて着々と準備を進める。