「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が今日26日、都内で開催される。

 巨人高橋由伸監督(42)がオシャレ指揮官として、1位指名が決定的なスーパースター、早実・清宮幸太郎を引き当てる。ドラフト会議前日の25日、晴れ舞台に向けてネクタイを新調したことを明かした。初出席の昨年は手持ちのものを締めたが、今年は24日に買い物へ。「店員さんにテレビ映えするのを選んでもらった。色? 1色じゃないから何とも言えない」と明言は避けたが、初の大役となるくじ引きへ、装いを新たにした。

 この日のスカウト会議後も1位指名の公表は避けられた。だが実績、将来性、スター性も含めて高校通算111発男の高評価は不変。かつて長嶋監督が松井秀喜を射止めたように、高橋監督が清宮を引き当てれば、歴史的瞬間となる。まず身だしなみから整え、今後、語り継がれるであろう名シーンに映えるように格好良く決めた。

 細部を整えて天命を待つ。報道陣に過去のドラフトで左右どちらの手が当たりくじを引いているか逆取材。現行制度の09年以降では31人中24人が右手と聞き、「黄金の右手」を運命の箱に投入することを決断。ミスターが自宅の神棚に祈って、ドラフトに臨んだことにも「うちにも神棚がある。独身のころから。毎日祈っている」と同調した。

 3年連続でリーグ優勝を逃し、野手は高齢化が進む。清宮の存在は救世主だ。「緊張? 俺は普通だよ。緊張したら、おかしいでしょう(笑い)」。名門に脈々と連なるスーパースターの系譜を、清宮につなげる。【広重竜太郎】