角度のある直球が武器の最速142キロ右腕、霞ケ浦(茨城)の遠藤淳志投手(3年)は広島に5位指名された。

 同校の高橋祐二監督(58)は「素材はいいものがある。広島さんは投手の育成が素晴らしい球団。鍛えていただいて、さらなる成長を期待します」と教え子の将来を楽しみにしていた。

 遠藤は、指名された直後は「なにがなんだかわからない」と焦り、落ち着かない様子だったという。

 7月の茨城大会決勝で敗れ甲子園出場を逃した直後、遠藤は大粒の涙を流しながら「甲子園に行けず、お世話になった高橋監督やコーチへの恩返しができなかった。プロに入って恩返しをするしかない」と語っていた。ドラフトの結果を受け、母美江さんは「ホッとしました。広島で頑張ってくれることが、みんなへの恩返し。監督さんにも感謝です」と心境を明かした。

 ◆遠藤淳志(えんどう・あつし)1999年(平11)4月8日、茨城県土浦市生まれ。小1から斗利出ベアーズで野球を始める。新治中野球部を経て霞ケ浦に入学。角度のある直球が武器。好きな料理は焼き肉。フォームに憧れている投手は金子千尋。家族は両親。最速142キロ。185センチ、74キロ。右投げ右打ち。