ソフトバンクが接戦をものにして3連勝を収め、2年ぶりの日本一に王手をかけた。

 1回に柳田悠岐外野手(29)が3戦連続で先頭打者安打で出塁すると、2死三塁から4番内川聖一外野手(35)の適時打で1点を先制した。3戦連続の初回得点のあざやかな先制パンチで一気に流れを作った。柳田が「うしろの人が打ってくれるんでそのおかげです」と言えば、内川も「柳田が出れば『ああ試合が始まるんだな』と思う」とすっかり恒例行事のようになって先制点につなげた。

 工藤公康監督(54)も「内川がよく逆方向に打ってくれた。初回に点が入るのと入らないとでは全然違う」と目を細めた。1回、出塁した柳田に「初球スチール」のサインを出した。これまでの2戦と違う作戦も成功させ、盤石な中継ぎリレーで逃げきった工藤ホークス。日本一へ、もうさえぎるものはない。【浦田由紀夫】