社会人野球日本選手権大会が、今日2日、京セラドーム大阪で開幕する。昨年大会優勝で連覇を目指すヤマハは、6日の初戦で地元のパナソニックと対戦する。ドラフト会議で中日に1位指名された最速157キロ右腕の鈴木博志投手(20=磐田東出)は1日、大阪市内で行われた大会の記者会見に出席。「(ヤマハは)都市対抗に出場できなかったので、優勝するためにみんな全力でやってきました」などと語った。

 鈴木博自身は、指名直後から祝福がやまず、届いたLINEやメールは200通以上。だが、今は大会に向けて集中できている。「目標にしてきた大会で、連覇への思いも強いです。最後の大会ですが、プレッシャーに感じず、自分の力をぶつけるだけです」。

 パナソニックは地元の強豪。球場は「アウェー状態」になることも予想されるが、鈴木博は「ギャラリーが多い方が力が出る。楽しみな部分があります」と自信を見せる。先発は安定感抜群のフェリペ・ナテル(28)の先発が予想され、鈴木博は、中継ぎや抑えでの登板がありそうだ。「任されたポジションでやるだけです」。

 ヤマハの3年間で潜在能力を開花させ、以前から「社会人になって体も大きくなり、力がついた。ヤマハには感謝しています」と話してきた。社会人最後の大舞台。本領を発揮し、最高の恩返しを果たす決意だ。【鈴木正章】