阪神の安芸秋季キャンプで大砲候補が競演した。初日の2日、通常メニュー終了後、メイン球場では特打が行われた。最終組は今季20本塁打を放った中谷、シーズン終盤に1軍で活躍した大山、非凡な運動能力を誇る江越の3人だ。

 中谷は無駄のない軸回転で、何本も軽く左翼にオーバーフェンス。234スイングで23本の柵越えだった。大山が186スイングで17発。江越も200スイング以上を精力的に振った。いずれも右打ちのスラッガータイプ。3人並べて打たせ、競争心をあおった。片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(48)は中谷について「内容、良かったよ。休養十分ちゃうか」と舌も滑らか。野手陣のスイングを見届けて「(秋季練習の)甲子園組も(教育リーグに参加した)宮崎組もしっかりバットを振ってきてくれた」と振り返った。