巨人の育成選手の坂本工宜投手(23)が、高橋由伸監督(42)の熱視線を受けた。宮崎での秋季キャンプ3日目の3日、初日に続いてブルペン入り。本塁付近に移動した高橋監督が見つめる中、ストレートを中心に110球を投げ込んだ。「(高橋監督を)あまり意識せず、まずは自分の球を投げることに集中していました」と振り返った。

 異色の経歴を持つ。関西学院大では準硬式野球部に所属。2年時に投手に転向し、16年育成ドラフト4位で入団した。1年目の今季は最速147キロの直球を武器に3軍で頭角を現し、秋季キャンプメンバーに抜てきされた。坂本工は「硬球は指に掛かりやすいので、準硬式よりも投げやすい。キャンプはリリースの感覚とか(投球フォームの)再現性を高めるのをテーマにやっています。ベストボールの確率を上げたいです」と意気込んだ。

 高橋監督は「今まで見たことがなかったのでね。投げるタイミングがあればね、引き続き何回か見たいなと思っています。まとまった感じもある。あとはゲームでも投げることにもなるので、対バッターというのも見られたらいいなとは思います」と語った。