窮地を救ったのは主砲のバットだった。ソフトバンク内川聖一外野手(35)が土壇場9回に起死回生のソロ本塁打を放ち、延長サヨナラ勝利を演出した。

 1死走者なし。4番内川は9回から登板した守護神・山崎康の内角に沈む変化球を捉え、左越えに運び去る同点ソロで試合は振り出しに戻した。11回には川島のサヨナラ打が飛び出し工藤監督を胴上げできた。

 MVPはサファテ、柳田とともに表彰選手にも選ばれたチームリーダーは、勝利監督インタビューに工藤監督から、突然名指しで招かれ、騒いでいたベンチ裏からお立ち台に上がった。

 「シーズンけがで出遅れて、チームメイトのみんなに日本一というチャンスをもらった。最後にチームに呼ばれて日本一になることができてありがたい」と感無量の様子だった。