駒大(2部1位)が日大(1部6位)に先勝し5季ぶりの1部昇格に王手をかけた。

 3対3で迎えた7回裏、1死二塁から、ロッテ諸積兼司スカウト(48)を父に持つ諸積怜外野手(3年=流通経大柏)の犠打が投手の失策を誘い勝ち越し。さらに田中佑汰内野手(3年=石見智翠館)の中堅への適時打で1点を追加し試合を決めた。

 決勝打の諸積は、「ヒットが出なくても点を取れる。自分はパワーがあるわけではないので、足を使った。脇役ですが、チームに貢献できてうれしいです」と話した。

 チームは、2部の試合終了後から、リーグ戦中のミスを見直し、練習を重ねてきた。それが、バント、エンドラン、追い込んでからの変化球への対応。選手たちは、練習の成果を大舞台で発揮した。

 大倉孝一監督(55)は「ウチはチャレンジャー。全力で戦うだけです」と、意気込んだ。

 駒大は明日、連勝すれば1部昇格が決まる。