プロゴルファー松山英樹のようにビッグになる。DeNAドラフト8位で東北福祉大の楠本泰史外野手(22)が6日、仙台市内の同大学で指名あいさつを受けた。「プロ入りまでに、まずは松山さんのように体を大きくするトレーニングをしたい」。最年少22歳の米ツアー制覇など、世界での活躍だけでなく、5日には来日中の米トランプ大統領を“ゴルフ接待”した同大の先輩を目標に掲げた。

 今年2月、米ロサンゼルス合宿中に激励訪問を受けて初対面。2人でキャッチボールしながら助言も受けた。「『ハードワークすれば体が大きくなるわけじゃない。やるときはやる、休む時は休むのメリハリが大事』。その言葉が今でも印象的。自分は練習をやり過ぎてしまってケガもしたので、プロ入りまでに実践したい」。大学生活の相談などにも乗ってくれた、明るく優しい器の大きさも背中を追うつもりだ。

 仙台6大学野球リーグで通算99安打を放った俊足好打が武器。大学日本代表では4番も経験した。守備では外野手一本で勝負。「日本シリーズを見ていても、今のままでは活躍できる力はない」とパワー不足の現実を見つめる。「チームは選手とファンの一体感がすごいし、ラミレス監督はデータも重視した緻密な野球ですごい采配をする印象。1年目に1軍の舞台に上がりたい」。今後は、松山の恩師でゴルフ部監督も兼務する阿部靖彦副部長の指導も受け、来年1月の新人合同自主トレまでは体づくりに専念。松山流の肉体でプロに挑む。【鎌田直秀】