DeNAは9日、スポーツ・エンターテインメント分野で事業を行うベンチャー企業と提携し、新たなスポーツ産業の共創を目指す新事業「BAYSTARS Sports Accelerator(ベイスターズ・スポーツ・アクセラレータ)」を12月から開始すると発表した。

 同事業は今年1月から進めてきた「横浜スポーツタウン構想」を拡大し、新たなパートナー企業を発掘することが狙い。米大リーグのドジャースなど、プロスポーツチームとベンチャー企業の提携は世界的にも増加中。DeNAが保有するデータやネットワークを提供することで、野球と横浜スタジアムを基盤とした新たなスポーツ体験の創造、地域経済活性化にともに取り組む企業を募集する。

 支援対象は以下6つの事業。

 <1>スポーツ観戦体験

 <2>ファン層の拡大と満足度向上

 <3>スポンサー企業への提供価値

 <4>物販、飲食サービス

 <5>スポーツ技術

 <6>新たなスポーツ分野

 企業の募集は12月から来年1月にかけて。同2月にはプログラムを開始する予定。11日には実際に複数の企業を招いたプレイベントを横浜市内で実施する。

 発表会見に出席した岡村信悟球団社長(47)は「今年は大変幸いなことに素晴らしいシーズンを送ることができました。日本シリーズで負けはしましたけど、大変意義深いシーズンでした。そうした中で歩みを止めるのではなく、新たな取り組みにチャレンジしたい。以前から申し上げておりますが、球団の取り組みは、スポーツ産業全体をけん引するものになりたい」と語った。

 同事業には、iSGSインベストメントワークス(五嶋一人代表取締役)がパートナーに就任する。