楽天が、今秋のドラフト会議で2位指名した慶大・岩見雅紀外野手(23)に対して背番号「13」を検討していることが10日、分かった。現在、球団の空き番号は00、0、3、7、12、13、24など複数ある。その中でも「13」が筆頭候補とみられている。

 「13」といえば、元ヤンキースの主砲でメジャー歴代4位となる通算696本を放ったアレックス・ロドリゲス(A・ロッド)の代名詞。東京6大学リーグで年間新記録の12本塁打を放った岩見の憧れの人物で、慶大でも同じ背番号を選ぶほどなじみがある。

 中日岩瀬、巨人森福ら日本球界では投手に多い番号だが、球団関係者は「本人が、かなり好きだとは聞いている。同じ右の大砲ですし」と話し、A・ロッドのような球界を代表する大砲に育ってほしいという願いも込められている。

 岩見は今日11日、大学最後の大会となる明治神宮野球大会の1回戦に挑む。対戦相手は環太平洋大。日本一を手みやげに、プロの世界に足を踏み入れたい。「慶大のエルドレッド」、「慶大のバレンティン」と言われた男が、「みちのくのA・ロッド」と呼ばれる日が来るかもしれない。