今秋の安芸キャンプから左打ちに挑戦する阪神江越大賀外野手(24)が日常生活も“スイッチヒッター”になりきる。左打ちを始めて、まだ数日だが、的確にミートし、キラリと光る素質が伝わる。オフは「左」の感覚を磨くべく食卓もトレーニングの一環になる。

 「左でティー打撃をしたりしていたけど、まだまだ思うようにバットを出せない。日常生活でも箸を左手で使うとか大事なのかな」

 本来の右打ちが、左打ちでもプロの球に対応するため、やるべきことは多い。映像チェックもその1つだが、江越は「まずは慣れることが一番だと思います。ある程度まで行かないと、技術は身につかない」と語気を強める。とにかく左手を積極的に使うつもりだ。

 オフの練習は右打ちだけでなく、左打ちの量もこなす。片岡ヘッド兼打撃コーチらに「20年分を振れ」と言われた。江越も「それくらいしないと中途半端になる」と覚悟を固めている。