巨人ドラフト1位の中大・鍬原拓也投手(21)が“最大派閥”入りを果たした。23日、「ジャイアンツ・ファンフェスタ2017」に参加。本拠地・東京ドームに初めて足を踏み入れた。グラウンド上での新入団発表でファンに意気込みを語る一方、ロッカールームではチームメートになる先輩の元へ出向き「阿部さん、亀井さん、沢村さんは大学の先輩なのでしっかりとあいさつをしました」と緊張気味に振り返った。

 東海大と並びチーム内最多となる中大出身選手の代表格は、やはりベテランの阿部だ。「野球を始めるきっかけになった方。びびってしまい、なかなかあいさつに行けなかった。(会話の内容は)緊張して覚えていません…」とたじたじ。小学1年で野球を始めてから常に追いかけてきた大先輩からは「一緒に頑張ろう」と迎え入れてもらった。亀井は同じ奈良県出身、沢村は同じ投手として、心強い先輩たちに囲まれてプロのキャリアをスタートさせる。

 背番号29のユニホーム姿も初披露した。かつて鹿取GMが背負った番号に「このユニホームを着る以上、背負うものがある。これからは自分の番号に出来るように頑張っていきます」。中大出身の顔となれれば、おのずと巨人の顔にもなれる。【為田聡史】