ポスティングシステムによる大リーグ挑戦を決断した西武牧田和久投手(33)が23日、メジャー契約を最優先に移籍先を決めたい考えを示した。メットライフドームで行われたファン感謝イベントに参加。「難しい部分もあると思いますが、重視したいのはメジャー契約です」と明かした。

 前日22日に、日米間の新協定が合意。申請時期については「なるべく早い方が自分にとっても西武にとっても、向こう(メジャー)にもいいと思う」と、早期決着を理想としたが、移籍市場の動きもある。入札後は条件面の検討も必要。マイナー契約での提示があった場合は「(西武)残留か、それでも行くのか、しっかり考えたい」とした。

 この日はトークショーの壇上で、あらためてメジャーに挑む決意を表明。「7年間でしたが、西武でよかったと本当に思います」と感謝した。イベントの最後には長蛇の列を作ったファンをハイタッチで見送りながら、多くの激励を受けた。「ありがたい言葉をたくさん頂いた。自分で決めた道ですし、いい方向になってくれれば。応援してくれる皆さんにいい姿を見せたい」。温かい拍手を力に、覚悟を決めて入札を待つ。【佐竹実】