日本ハムのドラフト1位、早実・清宮幸太郎内野手(18)が23日、東京から空路、北海道の新千歳空港に到着した。空港に集まったのはテレビ、スチルカメラ各11台。事前告知なし。カメラの場所取りは到着の15分前から。到着口は一般客と切り離した“清宮専用ゲート”を準備。球団は最大級の厳戒態勢で臨んだが、約200人が出迎え、これから巻き起こる大フィーバーを予感させた。

 瞬くフラッシュに照らされた詰め襟姿の18歳は「たくさん(出迎えに)来てもらって、うれしかった。活躍することで恩返しができたら。身が引き締まる思いです」と、期待の大きさに頬を染めた。

 北海道は中2以来、2度目。調布シニアで13年7月の林和男旗杯国際野球大会で優勝し、決勝は円山球場だった。「4番だったけど、ホームランも打っていないし、全然活躍できなかった。一回り大きくなって帰って来られたという気持ちです」。札幌市内へバスの車窓から見える景色に「雪が残っていて東京ではない光景。北海道へ来たんだな」と実感した。

 「海の食べ物が好きなので、おいしく食べたい」と北海道ライフにも思いをはせた。前回は「すしを食べた」。「だいたい何貫くらい食べるのか」との質問に「また、そういうこと言う…。たくさん、食べますよ」とおちゃめに笑った。

 今日24日には、新入団発表に臨む。「バッティングはもちろん、自分の明るさや、野球を楽しんでいる姿を見て欲しい。親しんでいただけるような選手になれたら」。フィーバーの主役が、いよいよプロのユニホームに袖を通す。【中島宙恵】