阪神金本知憲監督(49)が23日、来季の開幕投手にランディ・メッセンジャー投手(36)を指名した。「メッセが開幕投手。普通に行けば、アクシデントがない限り。いわゆるレギュラーですから、野手で言えば」と断言。他の選択肢は頭になく、4年連続5度目の栄誉が早くも確定した。

 来季は3月30日の巨人3連戦から始まる。舞台は敵地の東京ドーム。メッセンジャーは今季3戦2勝、防御率1・23と巨人を圧倒した。シーズン後には「開幕投手は誰かと言われたら自分しかいないと思う」と強烈な自負心を明かしている。宿敵を踏み台に開幕ダッシュを図るため、メッセンジャーを先陣で起用する。

 球団としてもオフのコンディションを継続的に把握する方針だ。8月に右足を骨折しながら、緊急手術でシーズン中の復帰を果たした。患部にボルトを埋めたまま、CSでも力投。球団幹部は言う。「定期的に連絡する。ボルトも取っていないし、すじ(骨折線)も入っていた」。万全の状態で春季キャンプを迎えるために、サポートを怠らない。4年連続の開幕マウンドは外国人史上初。開幕投手として3勝目を挙げれば、外国人単独最多となる。来日9年目のシーズンは、メモリアルな1年になりそうだ。【田口真一郎】