中日の新入団会見が27日、名古屋市内のホテルで行われ、育成を含む8人が臨んだ。ドラフト3位の滝川二・高松渡内野手(18)は「糸井2世」宣言。プレーでも強烈なキャラクターでもファンを楽しませるスターを目指す。同席した森繁和監督(63)は「何年か先、ナゴヤドームで動く姿を見たい」と新星たちに期待した。

 まさか、そこまで!? 高松が憧れの阪神糸井を追いかける。プロでも4秒を切れば速いといわれる一塁到達タイムが3秒53を記録した快足の持ち主。右投げ左打ちと、共通点もある。「糸井選手を目標にやってきた。足も速いし、打率も残せて、本塁打も打てる。最終的にはそういう選手になりたい」と掲げた。

 さらに、似ている? ところもある。超人並みの身体能力を誇る糸井は、数々の奇抜な言動で「宇宙人」といわれる。「キャラも似ていると言われた」と高松も天然キャラを自認。入団同期からも「ド天然」といじられた。

 周囲をあぜんとさせた逸話もある。「もやしが野菜とは知らなかった」。「紅しょうがは大根なんですか?」と問い返したこともあるという。明るいキャラクターは、チームの盛り上げ役にうってつけと言えそうだ。

 内外野を守れるユーティリティープレーヤー。本職は遊撃手だが、その位置には新人王を獲得した京田がいる。高い壁として目の前にそびえ立つが、高松は「ショートで勝負したい。京田さんに足では勝てる自信がある」と強気に言った。打ってよし、走ってよし、守ってよし、盛り上げてもよし。竜を変える存在になるかもしれない。【宮崎えり子】