阪神は27日、DeNAを戦力外となった山崎憲晴内野手(30)と契約を結んだと発表した。推定年俸は今季から500万円減の1000万円で背番号は未定。山崎は西宮市の球団事務所で入団会見を行い、得意のスペイン語を駆使しての勝利貢献を誓った。

 昨年2月に左膝靱帯(じんたい)を断裂し、ここ2年1軍出場はないが、13年と14年は115試合に出場した。特に14年はキューバ出身のユリエスキ・グリエル内野手(33=アストロズ)と二遊間を組んでいた経験から、スペイン語もOKの異色選手だ。「野球用語と使わなきゃいけない(日常の)言葉は大体覚えています」。マテオやドリスらスペイン語圏の助っ人とのコミュニケーションにも意欲十分だ。グラウンド内外で頼もしい援護がありそうだ。

 内野はどこでも守れ、イースタン・リーグでは捕手としての出場経験もある。「代打、守備固め、スタメン、どんなところでもいけます」。超マルチな男が強力兵器になる。【磯綾乃】