阪神岩田稔投手(34)が7日、東京都内でプロ野球人の社会貢献活動を表彰する「ゴールデンスピリット」の表彰式に出席した。大阪桐蔭高2年冬に1型糖尿病を発症しながら、阪神先発陣の一角として長年活躍。同時に1型糖尿病の啓蒙活動を続けてきた。同賞選考委員でもある巨人長嶋茂雄終身名誉監督から特別賞も授与され、「なかなかこういう活動を評価してもらえることはないので、素直にうれしいです」と笑顔を見せた。

 岩田は同病患者との交流会などにとどまらず、09年からはNPO法人日本IDDMネットワークを通じ、1勝につき10万円を1型糖尿病研究基金に寄付。今季終了時点で自身プロデュースグッズの収益金も含め、計472万円の贈呈してきた。この日は「岩田稔基金」の創設も発表され、「どういう形で進めていくかはこれからですが、これをきっかけにいろんな方にこの病気を分かってもらえれば」と力を込めた。