日本野球機構(NPB)の第5回アンパイア・スクールが18日、さいたま市のロッテ浦和球場で報道陣向けに公開された。

 63人が参加し、6泊7日で集中的にNPBの審判から技術を教わる短期講座。今回は台湾プロ野球(CPBL)から5人の審判員が参加。海外リーグからの派遣による参加は初となった。

 台湾リーグで15年のキャリアを持つ楊崇輝審判員(36)は「アメリカの審判スクールにも参加したことがあるが5週間だった。1週間で全部学べることはすごい。もっと成長できる。教え方を覚えて(台湾でも)スクールができれば」と話した。

 楊審判員は野球部員だった高校3年時、監督に捕手から審判への転向を薦められた。技量の高いライバル捕手が加入したためだった。「プロを目指すなら選手だけじゃない」と諭された。監督から道具を渡された時は「涙を流した」というが、現在でもプロ野球に携わるのは高校の同期の部員で唯一。「こういうところに立てているのは監督に感謝している」と話した。