ソフトバンクの2018年シーズン、連覇へのカギを握るのは甲斐拓也捕手(25)だ。7年目の昨季は103試合に出場。日本一チームの正捕手としてベストナイン、ゴールデングラブも初受賞した。「楽しいことはなかったけれど、本当に充実した1年でした」。

 千賀、東浜とコンビを組んだ。スタメンマスクは80試合。武田、和田、バンデンハークの時はベテランの高谷がマスクをかぶった。真の正捕手となるためには、さらに多くの先発投手に信頼を得なければならない。打率2割3分2厘、5本塁打、18打点の打撃も向上しなければ、今季も試合途中で代打を出されるケースが増えてくる。

 今季も強肩に注目だ。通常1・9~1・95秒だと速いと言われる二塁送球。甲斐の最速は1・71秒。低い位置から地をはうように正確にコントロールされた送球で、盗塁を許さない。甲斐がマスクをかぶるだけで相手は足技を出しづらくなる。甲斐の独り立ちが楽しみだ。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】