広島新井貴浩内野手(40)は6日、楽天・星野仙一副会長の突然の訃報に「いろいろお世話になったので、すごく残念ですし、ビックリしています」と沈痛な表情を浮かべた。

 自主トレのためマツダスタジアムに訪れた新井は08年北京五輪で、監督と日本の4番としてともに世界の舞台に立った。「厳しい中にも愛情のある方でした。当時はタイガースでもSDをされていて、自分もシーズン序盤調子が良く「元気だな。(日本の4番を)頼んだぞ」と声をかけられた。オリンピックという舞台で4番を打てたことは野球人生の財産」。遠くを見つめながら言葉を選び、瞳をややうるませた。

 最後に「厳しい中にあるあの優しい笑顔が忘れられません」と絞り出した。