ソフトバンク和田が、急逝した星野氏への恩返しを胸に18年に挑む。訃報は6日朝、知った。「びっくりして言葉が出ない…」。08年の北京五輪ではともに日の丸を背負って戦った。だが結果は3位決定戦にも敗れてメダルなしの4位。一緒に悔しさをかみしめた。

 昨夏、星野氏が筑後の2軍施設を視察に訪れた。リハビリ中の和田は偶然出くわした。「久しぶりに会って、あいさつした。お元気そうだったのにまさか…」。北京五輪では、招集時に直筆の手紙をもらったという。「熱い方だけど、選手をすごく大事にしていると思った。優しさがあった。偉大さを感じました」。

 この日は筑後で自主トレを公開。「1年間、先発ローテを崩さないように投げ通したい。開幕? そういう気持ちでいます」。2年連続の開幕投手と、最優秀防御率のタイトル奪取を目標に掲げた。成長の姿を天国に届ける。【佐竹英治】