虎の歴男になるで! 阪神ドラフト1位の馬場皐輔投手(22=仙台大)が9日、球団のOB、歴史の勉強に意欲を示した。創設83年目の球団史、時代を彩ったOB…。プレッシャーになるのは勘弁してほしいが、伝統は力に変わるはず。「たくさんの先輩方がいる。学ばないといけないし、タイガースをもっと知っていきたい」と目を輝かせた。

 先輩の助言は心に残る。2日目となった新人合同自主トレでは早速、鳴尾浜を視察した川藤OB会長から訓示を受けた。「親に恩返しが出来るように頑張れと言ってもらいました」。地元宮城への思いが強い馬場だけに「頑張るのは当たり前。精いっぱいを出して、いい形で宮城に報告出来るようにしないといけない」と心に刻んだ。

 キャンプやシーズンが始まれば、多くのOB、野球評論家が訪れる。顔と名前を覚えることは「あまり得意じゃないんですが」と苦笑いも「これからあいさつすることも多くなる。自分なりに努力したい」と誓った。練習では下半身強化のポール間走も軽々とこなし「良い形で走れた」と表情は明るい。スタートは順調。球団史に名を刻み、将来は学ばれる側になる。【池本泰尚】