阪神西岡剛内野手(33)が今シーズンに完全復活をかける心境を告白した。12日、大阪府内の施設で日本ハム中田らとの合同自主トレを公開し、「優勝をしたい。その中でチームに貢献できる存在になりたい」と宣言。そのために「野球10割」で全力を傾ける決意を口にした。16年7月20日の巨人戦(甲子園)で左アキレス腱(けん)を断裂。昨年7月に復帰したものの32試合出場に終わった西岡が、二遊間のレギュラー奪取に挑む。
-今後に向けて
西岡 アキレスけんを切ったと同時に、また新たに頑張っていこうと決断した。今年で34歳にもなりますし、あと何年できるかっていう年齢にも差し掛かってきている。アキレスけんを切ったあの時にもしやめていたら、もっとこうしておけば良かった、若い時にこうしておけば(ケガを)防げたやろなという部分があった。引退する時に、どんな成績を残しても後悔する部分はあると思う。少しでもその後悔を減らせるような野球人生を送っていけたらなと思います。
-日本ハム中田ら後輩に
西岡 (中田)翔に関しては、昨年成績があまり良くなかった。野球人生の中でも大きな壁にぶち当たったシーズンだと思う。彼もこの機にチームからキャプテンを任されたので、自覚を持ってシーズンに挑まなければならない。自分の成績だけに限らず、チームが優勝するために、彼も引っ張っていく存在にならないといけない。そういう立場を与えられたことにしっかりと感謝して、自分自身も成長していかないといけないと2人で話しました。
-体の出来は
西岡 この時期は誰でもいい仕上がりですって言えると思う。それは僕の中では過程であって、年間通して結果として示さないと。もう1度、西岡剛という存在を野球界の中で出していけるようにしたい。もともとアキレスけんが切れて、去年のこの時期はダッシュもできていなかったですし去年のキャンプでも1軍に帯同できず開幕にも間に合わないっていうのは確実でしたから、そういう意味ではリハビリが始まったと同時に17年と18年が1セットとして考えていた。18年のシーズンオフは息抜きをしっかりしたいと思っている。それまでは息抜きできる立場ではない。かといって、悲愴(ひそう)感が漂っているわけではない。楽しんでるといったら語弊があるかもしれないですけど、もう1度野球と向き合って私生活であったりいろんなことに気づかされた2017年だった。今年はその気づいたことを実践して結果にしていけたらと思う。
-10割、野球と向き合う
西岡 食事に起きる時間、寝る時間であったり、そういうこともあまり気にしていなかった。サプリメント1つにしてもそうですし。野球をおろそかにしていたわけではない。でも今、過去の自分を振り返ると、もっとこうしておけば良かったという部分はいっぱいある。野球自体に手を抜いたことは一切ない。ただ今の僕からしたら、もっとできることはあったやろうと。当時は当時で一生懸命やっていたんですけどね。
-新スパイクは
西岡 まだ契約はしていないですけど、どこで一番選ばせてもらったかというと、人と人、作り手さんと使う手がミリ単位で一生懸命動いてくれるかというところではSSKさんが今のところ一番かな。最後は人だと思っている。そういう用具選びをしていきたい。