ソフトバンクのドラフト3位増田珠内野手(18=横浜)が、歌手福山雅治からのエールを宝物にする。

 増田は福山と同じ長崎出身。稲佐山小、淵中と経歴も同じで「福山さんの次は増田と言われるようになりたい。いつかお会いできるように」と憧れを語っていた。

 昨年12月、接骨院で治療を受けている時、偶然にも、福山の声が聞こえてきた。ラジオ番組「福のラジオ」で増田について話題にしてくれたのだ。増田の存在について「ニュースで知りました。実家も近いし、走れば30秒くらいとか」と紹介。増田からの「会いたい」に対しても「増田くん、ここまで上がってこいや!」とハッパ。さらに、増田が登場曲にしたいという福山の曲「I am a HERO」の歌詞を引用し「ここは通過点」と熱く激励してくれた。

 増田は「自分を知っていただけているのは、うれしい」と感激の面持ちで振り返った。治療後すぐさま、スマホアプリの「radiko」をダウンロードし、何度も聞き直すほど感激。先輩の声をプロでの支えにするつもりだ。この日はオフだった新人合同自主トレも今日から第2クール。「桜坂」ならぬ、スターへの階段を駆け上がるため、練習に励む。【山本大地】