ソフトバンク岩崎が新球チェンジアップを「もう1頂(いっちょ)!」プラスして、今季も8回の男として連覇へ導く。18日、宮崎市の生目の杜運動公園で自主トレを公開。今年2度目となるブルペンで29球を投げ、そのうちチェンジアップも4球試した。

 「今はまだ3割くらい。決め球になるくらいにならないといけないが、使えるようになれば使っていきたい」。昨年も挑戦していたが、公式戦では1球も投げなかった。現在は直球と同じ軌道で落ちる緩急優先のオリックス金子流と、空振りを取れるという巨人杉内流の2つのチェンジアップを試している。

 昨季終盤は相手から直球、フォークのどちらかを待たれることが多かった。球団史上最多の72試合に登板。肩、肘へ負担の少ないチェンジアップが持ち球に加われば心強い。

 昨季は46ホールドポイントで防御率1・99だった。「今季は50ホールドポイント、1点台前半で2年連続最優秀防御率を取りたい」と話す。昨季終盤、痛みを感じた股関節を柔らかくするために、この自主トレでは陸上の先生を招いてハードルを使った練習を行っている。「ゆっくりしていられる立場ではない」。レベルアップし、さらに信頼されるセットアッパーを目指す。【石橋隆雄】