ヤクルト成瀬が、中日入団が決まった横浜高の先輩松坂との“リマッチ”をモチベーションにする。「雲の上の存在」と尊敬する松坂が西武に所属していた06年8月23日、成瀬はロッテの先発として投げ合い、黒星を喫した。今季は同一リーグとなり「うれしいです。まずは自分が結果を残さないと。そうすれば投げ合えるチャンスもあると思います」と未来を描いた。

 ヤクルトにFA移籍した15年以降は6勝11敗、昨季0勝1敗と苦闘する。復活に向け、今オフは1人で自主トレを実施する。多彩な変化球を生かすべく「直球を投げ込まないと」と原点回帰。「高めのつり球で空振りを取れる、吹き上がるような真っすぐ」を追求する。春季キャンプは2軍スタート。「もう後がない思いがある。ローテに入れるようにならないといけない」。通算100勝まであと4勝の左腕が、あこがれの舞台へ続く挑戦を続ける。