阪神秋山拓巳投手(26)が、金本監督を驚かせた。ブルペンでドラフト1位の馬場の横で57球。捕手原口が構えたミットに、次々とボールを吸い込ませた。

 1日にも53球を投じており、2日連続のブルペン。後方から金本監督が見つめるなかでの投球で昨季「自分のなかで直球の感覚が良かった」と振り返った。昨季159回1/3を投げて与四死球はわずかに22。生命線でもある抜群の制球力を見せつけた。

 金本監督は午後の特守でも秋山を見守った。練習後には「秋山、いいねえ。体も足もよく動いている。あの鈍足が。しっかり骨盤も動いて、足も動いていたね。球に出とるわね。やると思うよ、今年は。調子を維持していければ、今年は去年以上に勝つと思うね」と絶賛。ローテの軸として期待しているかと問われた指揮官は「もちろん、やってもらわんと。今年も去年以上という彼の強い気持ちがあるから。油断してどうこうというのはないと思う」とほめた。秋山の2年連続の活躍は、阪神の優勝の絶対条件だ。【阪神担当 池本泰尚】