ヤクルトの春季キャンプ3日目の3日、沖縄・浦添にこの日一番の緊張が走った。「節分の日」にちなみ、全体練習後に豆まきを実施。豆を投げる任務を請け負ったのは、上田剛史外野手(29)藤井亮太内野手(29)奥村展征内野手(22)山崎晃太朗外野手(24)の4選手。豆を手にスタンバイしていると、威圧感たっぷりの鬼が登場した。

 鬼の面を頭に乗せた宮本ヘッドコーチと石井琢打撃コーチに、アフロのかつらに角のカチューシャを頭につけた河田外野守備走塁コーチが現れ、4選手ににらみをきかせた。たじろぐ4選手に、なぜか楽しそうな3人の鬼。宮本ヘッドが「投げてみろ、コラー」と威嚇すると、4選手は下から優しく豆を投げ始めた。そこへ、小川監督が登場。「誰が一番投げたかリプレー検証しよう」と間に入った。検証の結果、勇気ある“一番”は藤井に決定した。

 結果を受け、鬼はピコピコハンマーで反撃を開始。4選手は鬼に屈し、返り討ちにあった。なお、藤井には河田コーチから特守が命じられた。“鬼退治”に失敗した山崎は「今後に影響するので下から投げました。まだキャンプは終わりじゃないので…」と、声を絞り出した。【ヤクルト担当 浜本卓也】