西武で一番熱かったのはオーナーだった。

 後藤高志オーナー(68)が4日、宮崎・南郷キャンプを訪れ、首脳陣、選手、スタッフに訓示を行った。「18年は西武ライオンズ創立40周年という大きな節目です。過去、10周年、20周年、30周年は、いずれもレギュラーシーズン優勝、あるいは日本一を勝ち取ってきました。ぜひ、10年ぶりにパ・リーグのレギュラーシーズンで優勝して、日本シリーズで日本一を奪還しましょう!」と熱く語り掛けた。

 訓示は、およそ6分間に及んだ。60年代、宇宙開発競争でソ連に後れを取ったケネディ米大統領が、月面着陸を目標に掲げたことを例に出し、「BHAG」(大きくて、困難で、大胆な目標)を掲げ、徹底的に努力せよ、とも呼び掛けた。

 訓示の後は、練習を視察。ブルペンにも足を運び、エース菊池らの投球をチェック。「非常に順調にキャンプインしてくれている。1人1人、モチベーションが高く、声も出ている」と満足そうに話した。「個人のレベルアップ、全体の底上げが優勝に結びつく」と力を込め、球場を後にした。

 オーナーの言葉に、菊池は「燃えるものはありました。とにかく、日本一です」と呼応。寒い日が続いた第1クールだったが、全員の気持ちは熱かった。【西武担当 古川真弥】