教えて、松井先生! 巨人は4日、宮崎春季キャンプ第1クールを終了。オフ明けの6日からOBの松井秀喜氏が臨時コーチとして訪れる。レジェンド合流を前に高橋由伸監督(42)は「(成長の)きっかけになってくれればいいなと思うし、いるだけで刺激になる。遠慮なしにみんなが近寄ってくれればいい」と濃密な時間の共有を望んだ。

 前回指導した2年前は坂本勇が「軸足に体重を残して打つこと」と右足に体重をためる打法を教わった。低重心の打撃改造が実を結び、初の首位打者を獲得した。同じ長距離タイプの岡本は「右と左で感覚の違いがあるかもしれないが、話を聞いてみたい」と探るつもりだ。

 投手にとっても貴重な時となる。菅野は2年目だった14年にブルペンで“打者松井”と対峙(たいじ)。内角を攻め抜き、足元をぐらつかせる場面もあった。「感動した。打つ気がなくても、伝わってくるものがあった」と糧とした。今回が初対面の山口俊は「テレビで見ていたスーパースター。まずは、しっかりとあいさつをしたい。アドバイスをもらえる機会があれば、吸収して生かしていきたい」と前向き。対左打者を課題の1つとする野上も打席に立ってもらうことには「緊張して投げられない」とかぶりを振ったが「話は聞いてみたい」と話した。

 今回は12日までの7日間の短期講座。高橋監督は「2軍も行ってもらうだろうし、投手もブルペンで球を見てもらって打者目線で話をしてくれたらいい。いろんなアドバイスがある中で生かすのは選手本人」と金言を刻み、自立することを求めた。【広重竜太郎】