中日のドラフト1位、鈴木博志投手(20=ヤマハ)の評価が高い。首脳陣の配慮で、他の若手投手よりも1クール遅いスケジュールで進んでいる。だが最終日もブルペンに入り、第1クール5日間のうち結局は4日も投球練習を行った。元気な姿に森監督は「素晴らしい球を投げている。そんなにブルペンに入るかと思うくらい投げていたね」と目を細めた。

 視察を続ける他球団のスコアラー陣も「阪神の安藤(現コーチ)のような雰囲気や投げ方。故障がなければ1軍メンバーに入るでしょう」と警戒を強める。鈴木博は「アピールするつもりはない。自分が思ったように投げられればいいです。無駄な力を使わず投げるのがテーマ。最初のクールを乗り越えられたので、次のクールも1球1球集中していきたい」とマイペース。20歳らしからぬ落ち着きも頼もしい。【中日担当 柏原誠】