ヤクルトを愛しています-。7年ぶりに復帰した青木宣親外野手(36=メッツFA)が6日、沖縄・那覇市内で、小川監督と入団会見を行った。メジャー最優先の交渉の中、日本復帰を決断。決め手は古巣への愛情だった。メジャーのFA市場の動きが遅かったことも理由と認めつつ「自分はポスティングで去っていった感じだった。そんな自分を温かく迎えてくれたこの球団を愛しているし、今は優勝させることしか考えていません」と宣言した。

 本気度が青木を突き動かす。今日7日からキャンプに合流するが、しばらくは一部別メニューで調整を続ける。1日でも早く完全合流すべく、会見前に打撃練習などを敢行。「ベースボールと野球の違いを感じている。しっかりアジャストしていく気持ち。日本1年目なのでかなり手探りかなと思うけど、早く順応できれば必ず結果は出ると思う」と力を込めた。

 メジャー移籍前の11年は首位を走りながらシーズン終盤で中日に優勝をさらわれた。「日本の時代はそこで1回、止まっている。また、そこから進みたい。自分のやり残したことはヤクルトが優勝すること。その気持ちをずっと持ってやっていきたい」。日本で首位打者3度の「安打製造機」が米国で成長を遂げ、再びヤクルトで時を刻み始めた。【浜本卓也】